中部地方に位置し、北は石川県、東は岐阜県、南は滋賀県と京都府に隣接している福井県。海の幸が豊富にとれて、自然もいっぱい。由緒ある寺社仏閣めぐりなど歴史旅も楽しめる。
そんな魅力あふれる福井県ですが、今回は日本遺産としても取り上げられている「石」をテーマに歴史旅プランをご紹介いたします。
一乗谷朝倉氏遺跡

福井県といえば、朝倉氏ゆかりの地は外せないでしょう。
朝倉孝景は有名ですね。
応仁元年(1467)、戦国時代への転換点となる応仁の乱の勃発を機に、戦国大名として名をあげた戦国大名の一人です。
孝景は一乗谷を拠点とし、越前朝倉氏103年の礎を築いていきます。
一乗城山のふもとに位置し、自然要害としての地形を活かしたこの地は、城下町として繁栄しました。武家屋敷や町屋、寺院など多くの人々でにぎわっていたことでしょう。
栄華を極めた城下町は、町並みがほぼ完全な状態で発掘・再現されているので、実際に当時の町並みを歩き歴史にたっぷり浸ることができます。



白山平泉寺

一乗谷からさらに東へ進み、九頭竜川を越えると、勝山盆地が広がります。
古くから信仰の対象であった霊峰白山に近いこの辺りを拠点に、平泉寺が発展しました。最盛期の戦国時代には、48社、36堂、6000坊院(僧侶の住居)が建ち並び、8000人もの僧兵がいました。当時の日本では、最大規模の宗教勢力ですね。
しかし、天正2年(1574)に越前一向一揆により、全山焼失してしまいました。
平成になってから発掘調査が進められ、数々の石畳や石垣、坊院跡が発見され、かつて栄華を誇った巨大な中世宗教都市の姿や歴史に触れることができます。
一乗谷朝倉氏遺跡から車で40分ほどの場所にあります。ぜひ、訪ねてみてください。
苔の緑がとても綺麗で、神秘的な空間です。石畳も歴史を感じます。


七里壁
次は、白山平泉寺から車で10分の場所にある七里壁です。
勝山市街地は2、3段の河岸段丘になっています。この河岸段丘の段丘崖が20㎞以上にわたって断続的に続くことから、これらを総称して七里壁と呼ばれています。高さは5~7mくらいです。
江戸時代にはこの壁の上側に武士が、下側の低い段丘面には町人が暮らしていました。
今も武家屋敷など風情の残る街並みを楽しむことができます。
福井城址

最後は福井城址です。
福井城は、徳川家康の次男である結城秀康によって慶長11年(1606)に築城されたお城です。
福井城の築城には、足羽山から採石された笏谷石(しゃくだにいし)が大量に使われました。笏谷石は、独特な青みを帯びていて、水に濡れるとより一層美しさを増します。
美しく品があって、かつ加工もしやすいことから、古くから重用されてきた福井の名石です。
継体天皇が見つけ、これを掘るように言ったのがはじまりとされています。
福井城址は、福井駅から徒歩5分の距離にあります。電車での旅行の際にも行きやすいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は日本遺産でも取り上げられている石をテーマにした福井の歴史旅プランでした。
他にも福井県には丸岡城や北前船の寄港地など歴史の詰まった素敵な場所がたくさんあります。
また、記事にできたらと思います。
それでは失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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